第2章 【FAIRY TAIL】 グレイ×ルーシィ
IN 妖精の尻尾ギルド
俺は今機嫌が悪りぃ。その原因は、俺の彼女であるルーシィにある……と思っている……。さっきの態度は一体なんだったんだ……? 俺が理解するより先に、あいつはギルドを出て行きやがった。本当に、なんだってんだよ……。
ジュビア 「グレイ様! ジュビア、考えたんですけど、やっぱり無難に、トリュフにしようかなぁって……あ、でも、もっと頑張って、フォンダンショコラなんていうのも、どうでしょうか⁇ うーん……ジュビア、迷っちゃう」
こいつはさっきからずっとこの調子だ。よくまぁ、このハイテンションがこんなに続くな。しかもさっきから、バレンタインがどーのこーのって……ちょっと待てよ。俺、さっきルーシィと何話してた……? バレンタインに何が欲しいか聞かれたよな……? で、答えた後こいつが来て……⁉︎
ジュビア 「グレイ様……?」
俺のせいか……あいつが怒ってたの……
グレイ 「悪りぃ、ジュビア。俺、やっぱりお前の貰えねぇや。」
ジュビア 「え……? どうしてですか?ルーシィさんだって良いって言っていましたよ?」
グレイ 「俺は、ルーシィが好きなんだ。だから悪い。お前のは貰えない。気持ちだけ受け取っとく。……答えられねぇけどな。」
ジュビア 「……分かりました……でもグレイ様! 一言だけ言わせて下さい!」
グレイ 「何だ?」
ジュビア 「ジュビア、グレイ様のこと本当に好きです! そして、それはきっとルーシィも! だからルーシィさんに、何が欲しいって聞かれたとき、なんでも良いって答えるのは……やめてあげて下さい……。じゃないとルーシィさん…やっぱりかわいそう……。好きな人のために作るものを、なんでも良いって言われたら、すごく、辛いと思います。それだけです!! さようなら!!」
グレイ 「ジュビア……ありがとな。じゃあな。」
なんでも良いっていう俺の答えも、ルーシィを傷つけたんだな……。俺、サイテーだな。明日、絶対謝ろう。