【合同企画】洛山高校バスケ部の修学旅行【紅葉狩り】
第1章 黛さんの憂鬱
実渕「星のやって、高校生が泊まる所じゃないわよ!」
がたりと立ち上がり、慌ててスマホを取り出す実渕。赤司に電話でもするのだろう。
暫しの沈黙の後、実渕が開口一番吠えた。
実渕「ちょっと征ちゃん!ほ、星のやってどういう事!?高校生が泊まる所じゃないわよ!」
赤司『そうかい?別にそんな大層な旅館ではないからいいかと思ったんだが……気に入らないかい?』
実渕「そういう事じゃなくて!」
赤司『じゃあどういうわけだい?』
実渕「根武谷とか小太郎とか、明らかにアブナイのがいるじゃない!」
どっかりと座り、顔はそのままにびしりと根武谷と葉山を指差す。
根武谷と葉山は何か言いたそうに口をパクパクさせるが、実渕は無視。
赤司『根武谷と葉山か。お前を監視につければいい。駄目なら、俺が監視につく』
赤司に監視されるなんて、紅葉どころではない。
実渕「……わかったわよ、もう」
根負けしたのか、実渕は通話を終了した。