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【合同企画】洛山高校バスケ部の修学旅行【紅葉狩り】

第1章 黛さんの憂鬱


はあ……。

面倒な事になった。

紅葉狩りだ。

さっき部活を終えて、着替えていたら、いきなり赤司が来て、

「紅葉狩りに行こう!」

とか言い出した。

そして今に至る。

赤司「古都である京都は、四季折々の美しい景色を楽しむ事が出来る!春は清水寺や平安神宮の桜、夏は
大徳寺高桐院や妙心寺桂春院の新緑!そして秋にはこれらが美しき紅葉となる!」

……赤司がおかしくなった。

実渕「せ、征ちゃん?」

葉山「えっ、紅葉って食べられるの!?」

実渕「バカね、見るのよ。eatじゃなくてwatch!」

根武谷「俺ァ食いモンがねぇなら行かないからな」

赤司「秋の味覚をふんだんに使った弁当を用意しているよ」

根武谷「よし、いつ行く?」

実渕「アンタって食べ物が絡んだ瞬間それよね」

赤司「パンフレットを用意したから、行きたいところを選ぶといい。ああ、それと、一泊二日に
なっているから荷物を準備しておくといいだろう」

そう言って、赤司は帰った。

机の上には、いくつものパンフレット。中には、旅館のパンフレットもある。

実渕「アラ、結構いいじゃない?」

さっそく実渕が食い付く。実渕がどういう旅を好むのかは、俺も興味深い。

実渕「これとかどう?」

実渕が一枚のパンフレットを広げる。

《女子力を上げるならココ!地主神社の恋占いの石で恋愛成就!》

根武谷「おまっ……誰と結ぶ気だ?」

実渕「決まってるじゃない。ウフフフフ……」

ーーその頃の秀徳。

「宮地サン宮地サン宮地サン!」

「何だようるせーな! 轢くぞ!」

「秋なのに寒気がするんすけど!」

「知るか!」
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