【合同企画】洛山高校バスケ部の修学旅行【紅葉狩り】
第5章 あいつらとバッタリだと……!?
その時だった。俺と小太郎の間を、ものすごい勢いで何かが通った。
次の瞬間、「それ」は高尾にペタリとくっつき、高尾の両腕をガッチリとホールドした。
「うわっ、え、はぁ!?」
高尾は挙動不審な様子だ。
それは、実渕だった。
「ハァイ、高尾ちゃん」
「ぎゃあああ!!ちょっと真ちゃん、助けて!宮地サンでもいいから!」
「テメェ助けてほしいって時になんだその言い草は」
「フン。人事を尽くさないからなのだよ」
「ぎゃあああああ!」
星のやに高尾の悲鳴が響いた。