【合同企画】洛山高校バスケ部の修学旅行【紅葉狩り】
第5章 あいつらとバッタリだと……!?
黛side
「小太郎ー、いい加減帰りましょうよー」
玲央は疲れたらしく、力ない声を出す。
「いやいや、見つけるまで帰らないもんね!」
さっきから俺たちは、星のやの中を行ったり来たり。
「だいたい、顔が分からないのにどうやって見つけるの?」
玲央の一言で、小太郎がぴたりと動きを止めた。
くるりと振り返り、苦笑いを浮かべた。
「やっぱり分かってなかったのね!」
その時だった。
「あれ、洛山じゃね?」
「こんな所にいるわけ無いだろう馬鹿め。だいたい、赤司はともかく、あまり裕福そうな印象を受けなかったのだよ」
「ちょっと真ちゃん!印象で決めちゃ駄目だって、学習しただろ?例えばホラ、優しそうに見せかけて『轢く』とか」
「高尾テメェ本人目の前にズケズケ言ってんじゃねーよ」