【合同企画】洛山高校バスケ部の修学旅行【紅葉狩り】
第4章 星のや
「え、え……えええーー!!!」
「ちょっと小太郎、うるさいわよ!」
「レオ姉、テレビが無い!」
「星のやはそういう旅館なんだから仕方ないじゃない」
「だって……」
実渕の説教が効いたのか、小太郎は不服そうに黙った。
まぁ、落ち着いてラノベが読めるのはありがたい。
「普段の忙しさを忘れ、くつろいでほしいと言う願いからテレビがないんだよ」
文庫本を片手に赤司は言った。(同然ながらラノベではなく、某純文学だった)
「俺のくつろぎはテレビなんだけどなー」
葉山はスマホを取りだし、操作した。
すると、ぴたりと動きを止め、画面に見入った。
「はあああああ!?」
「うるさい小太郎!」
実渕の注意も聞かず、葉山はこちらへと駆け寄って来た。
「見て見て!こいつ今、星のやに来てる!」
それは、某SNS アプリだった。
《名前:タカメ
おは朝眼鏡、ドルヲタ先輩と京都観光なーうw星のやに着いたぜ!》
「……で?」
「黛さん鈍感だなー!こいつらに会いに行こうっつってんの!」
「は?」