第10章 遊びに行こう!
及川と岩泉は葵を見送り
二人は自宅へと向かう。
「岩ちゃん、葵ちゃんイイコだったね!」
「まあな。本当俺が着いてきてて葵は助かったと思うよ。」
「えっ、岩ちゃん何言ってるの?俺は二人で遊びに行っても変な事しないってば!」
「お前ボーリング場でしてたじゃねぇかよ。」
「あ~あれは仕方がないよ。冗談で言った事を信じて心配して頭撫でてくれたんだよ?可愛すぎなんだけど!」
「まぁ……男からしてみればその行動は反則だよな。」
「だよね~。つか岩ちゃん、葵ちゃんとめっちゃ仲良くなってたじゃん。岩ちゃんも葵ちゃん狙ってるの?」
「あ~。俺の場合は葵は妹って感じ。俺には妹が居ないから、居たらこんな感じかなって思ったよ。」
「そっか…岩ちゃんは葵ちゃんは妹みたいなのか。…………ねぇ岩ちゃん、葵ちゃんはよくお兄ちゃんに頭撫でて貰ってるって言ってたよね。」
「あ~そんなこと言ってたな。」
「俺さ、思ったんたけど……葵ちゃんのお兄さんは多分、妹……葵ちゃんが可愛くて仕方ないんだと思う。 だってさ普通妹にそんなことしないでしょ?小学生とかならまだしも葵ちゃんは高校生だし。」
「そう考えてみればそうだな。……兄貴も
葵の事が好きなのかもな。」
「そうでしょ!?それってヤバイ事じゃん!俺まじで心配しちゃうんだけど!」
「じゃあお前が兄貴から奪えば?」
「それが簡単出来ればいいけどなぁ……」
そんな話をしながらそれぞれの自宅に着いた。