第8章 青城の主将さん
練習が終わり入畑監督はメンバーを集めた。
「火曜日、烏野高校と試合する事になったから。皆手を抜かずに挑むように!」
入畑は言い、
みんな片付けに入った。
片付けも終わり葵は着替え帰る準備をしていたら
「澤村さん、一緒に帰ろう?」
国見が話しかけてきた。
「国見くん!うん、いいよ~」
葵は快く承諾した。
「じゃあすぐ着替えて来るから、外で待ってて!」
国見は言い、部室へと急いで着替えに戻った。
暫くし体育館では
「葵ちゃん、居ないの~?もう帰っちゃったかな?」
及川が葵を捜していた。
葵は体育館で及川が捜している事に気付き体育館の中を覗き込もうとしたら、
それを遮るように国見は腕を引っ張った。
「澤村さん、お待たせ。」
国見は声をかけると
「及川さんが私の事捜しているみたいだったんだけど…」
と葵は言った。
「気付かない振りして?……大した用じゃ無いじゃないよ。帰ろう」
国見は言い
(……いいのかなぁ……)
と葵は思いながらも国見と一緒に帰った。