第8章 青城の主将さん
葵はドリンクやタオルを並べていると先程の男の子がジャージに着替えて戻ってきた。
その男の子は監督の入畑と話をしていた。
(そういえば、あの人の名前知らないや……何て言う人なんだろう?)
葵は名前の知らない男の子と入畑監督を見ていた。
すると男の子は葵を見て手招きをする。
「何かご用ですか?」
葵は二人に聞いた。
「今、烏野高校から試合の申し出があったんだ。君のお兄さんは烏野バレー部の主将と溝口コーチから聞いたんだが。」
入畑監督は葵に言う。
「はい、そうです。あの、烏野と練習試合するんですか?」
「ああ、烏野に気になる選手が入ったからな。」
「本当ですか!」
葵は嬉しそうにした。
そんな二人の会話を聞いていた男の子は
「葵ちゃんのお兄さん烏野バレー部の主将だったんだ!余計楽しくなってきた!悪いけど負かしちゃうよ~」
俄然ヤル気を出していた。