第7章 本音
「…………私はお兄ちゃん以上に好きな人出来るのかな。……正直言うとね……お兄ちゃんと血の繋がりなんてなければ良かったのにって思う時があるんだ。」
葵は思っていた事を大地に思いきって喋った。
葵の本音を聞いた大地は動揺する。
しかし大地は本音を言う事が出来ず
「…………ごめん。……俺は葵の事を妹にしか見れないよ」
葵にゆっくりと話した。
「うん。お兄ちゃんなら、そう言うと思ってた。兄妹だもん。こんな話をするのが間違ってたね!」
葵は笑って大地に言った。
「……そだな。こんな話は止めたほうがいいな!じゃあ明日も早いからもう寝るな。
葵、おやすみ。」
大地は自分の部屋へと戻った。
部屋へと戻った大地は
(…………葵は俺の本音聞いたらどう思うだろう。……言ったらもう普通の兄妹には戻れないだろうな…俺がしっかりしてないと……)
大地は葵の本音を聞き自らも同じ気持ちなのに気付いた。