第27章 初めての手作り
葵はキッチンに向かいエプロンを着けた。
(国見くん確か塩キャラメル好きだったよね。)
葵は料理の本片手に国見の好きな塩キャラメルを作ろうと張り切っていた。
葵は必要な材料を用意し
慣れない手つきで作り始めた。
5時過ぎになり母が起きてきた。
「葵ちゃん?こんな朝早くから何事?」
母は欠伸をしながら葵に声を掛けた。
「お母さんおはよ~。キッチン占領しちゃってごめんね。もうすぐで終わるから!」
「葵ちゃん、お菓子作っていたの?」
キッチン中が甘い匂いになっていて
母は換気扇を付けながら聞いた。
「うん。塩キャラメル!後は固まるのを待つだけなんだ!」
葵は嬉しそうにした。
「塩キャラメル美味しそうね。昨日の男の子にあげるの?」
「えへへ、そうなんだ!」
葵は照れながら答えた。
「じゃあ可愛くラッピングしなくちゃね!」
母は嬉しそうにして
可愛らしいリボンや袋等を用意してくれた。