第26章 変わらなくていいよ
葵は夕飯を食べる為リビングへ行く。先に行った大地もまだご飯を食べていた。
葵は席につきご飯を食べていると
「葵ちゃん、水族館楽しかった?」
母が話しかけてきた。
「うん。楽しかったよ~。ペンギン可愛かった!」
葵は嬉しそうに話す。
それを聞いた母と大地は何かを思い出した様に笑う。
「何で笑うの?私おかしな事言った?」
二人が笑う為葵は不思議そうに聞いた。
「覚えて無いのか?家族で水族館行った時
葵ペンギンの場所から中々離れなかったんだよ。連れて帰る!って言うこと聞かなくて。」
大地は言いながらニッと笑った。
「そうだったの!?覚えてないよ!……でも私変わってない!今日もペンギン見て連れて帰りたいって言っちゃった。」
葵は恥ずかしそうにした。
昔と変わらない葵に
大地と母は笑うばかりだった。