第23章 兄貴の機転
「清水やるなぁ」
「お兄ちゃんとこのマネージャーさん優しいね。」
葵と大地は感心していた。
国見は
(やっぱり兄妹、似てるなぁ。)
二人を見て笑っていた。
「じゃあ俺行くね。中で食べるといいよ。」
大地はそれだけ言ってメンバーの所に戻っていった。
二人はおにぎりを食べ終わり
清水にお礼を言ってから
体育館を後にした。
メンバーの所に戻っていった大地は
葵と国見の事を聞かれていた。
「大地さん青城の奴と仲良かったんすか?」
田中は聞く。
「さっきの女の子の方は俺の妹。」
「えっ!妹!?」
そこにいたメンバー殆どが驚いていた。
「じゃあ隣にいた男の子は?」
事情を知っている菅原が冗談半分で大地に聞く。
「……妹の彼氏だよ。」
「あっ、認めちゃった!」
菅原は嬉しそうにした。
「スガは大地の妹知ってたの?」
東峰が不思議そうに聞く。
「ん?大地から前に聞いてたんだ。大地さ、妹が可愛すぎちゃって彼氏出来るのも嫌がってたんだから。」
「ばっ!スガ!何喋ってんだ!俺は嫌がってないだろうが!」
「えー。彼氏出来たら寂しいって言ってたじゃん。」
菅原にそんな事を言われ大地は
(スガ……後で覚えてろよ……)
頭を抱えていた。
そこにいたメンバー全員大地は
シスコンだと確信したに違いない。