第3章 入学式
全員の自己紹介も終え、HRが終了。
今日は授業も無いのでクラスのみんなは友達と喋ったり、帰りの支度をしている子達など様々だった。
葵は帰る支度もせずに
部活動の勧誘のチラシを眺めていた。
(……吹奏楽部…手芸部…クッキング部…運動部もなぁ……)
中々興味が沸く部活がなく悩んでいた。
暫く葵はうぅ~っと唸りながらチラシとにらめっこしていたら
「澤村さん。」
と声を掛けられた。
葵は声のする方を見ると隣の席の男の子、国見が居た。
「国見くん、どうしたの?」
葵は国見に声をかけた
「澤村さん、さっきは起こしてくれてありがと。助かったよ」
国見は少し笑った表情で葵に話した。
「先生にバレなくて良かったね!結構本気で寝てたよね。国見くんは入学式出て無かったの?」
葵は国見に気になっていた事を聞いた。