第20章 もう避けません!
葵は自宅へと向かいながら
(やっぱり……タオル、不信に思われたかな。バレたら喋るしかないけど……バレずに跡消えて欲しいな……)
そんな事を思っていた。
葵は自宅に着いた。
「ただいま~。」
葵がリビングに行くと
「お帰りなさい!合宿どうだった?」
母がキッチンからご飯を作りながら覗いた。
「うーん。……疲れた。」
「そう、じゃあゆっくり休まないとね。ご飯まだだから、お風呂入ってらっしゃい。」
「うん。お風呂入って来る!」
葵はお風呂に入りに行った。
お風呂から上がり
葵は暫くリビングでテレビを見ながら寛ぐ。
合宿も終わり気が緩んだのか首の跡も隠すのも忘れていた。
「葵ちゃん、ご飯出来たわよ。」
母が葵を呼ぶと葵も席についた。
「いっただきまーす。」
葵はご飯を食べようとすると真ん前に座っていた母が葵を見ていた。
「?お母さんどうしたの?」
葵を見ていた母が気になり聞いてみた。
「フフっ、何でもないわよ。」
「変なお母さん。」
(葵ちゃんの首に付いてるの……アレよね!?あんな所に跡つけられちゃって大胆だわ。)
葵の母は及川に付けられたキスマークの跡に気付いて何故だか一人嬉しそうにしていた。