第20章 もう避けません!
午後からの他校との練習試合も終わり
今日で合宿は終了。
みんな後片付けをして帰りの支度をしていた。
(今日こそは国見くんと喋りたい……一緒に帰ってくれるかな。)
葵は遠くに居る国見を見つめ話かけるチャンスを伺っていた。
しかし国見は一人になる事がなく葵は中々話しかけられずにいた。
暫く国見の様子を伺っていた葵。
視線を感じ辺りを見回すと
及川と目があった。
葵は及川に
「お疲れ様でした。」
と挨拶をすると
及川は口パクで
¨行けば?¨
国見の方を指して言う。
葵は及川が何を言っていたか気付き
及川にペコッとお辞儀をして
国見に話しかけに向かった。
(もっと自分で行動しなきゃ、何も発展しないよ。)
葵が国見に話しかけているのを確認して
「さぁて、帰ろっかな」
ポツリと独り言の様に言い
及川は帰って行った。