第17章 卒業しなきゃダメ?
「そうだな……確かに及川は軽そうに見えるから手を出しそうだよな。」
「俺はそんなに軽い男じゃないってば!」
及川はみんなに言われ少しへこんでいた。
「てかさ、葵ちゃん好きな人いるっしょ?」
花巻は先程の葵の反応を見て思った事を話した。
「!!もしかして葵ちゃんは俺の事を!?いや~参ったなぁ。」
花巻の話を聞いて及川は頭を掻きながら話す。
「……及川、残念だけどお前の事じゃねぇわ。」
岩泉は呆れながら及川に言った。
「何で岩ちゃんにそんな事がわかるんだよ!」
及川はブツブツ文句を言う。
「てか、お前は葵の事別に好きじゃねぇんだろ?だったらもうちょっかい出したりすんな!ちょっかい出しても葵が困るだけだから。」
「……さては岩ちゃんは葵ちゃんの好きな人知ってるな?ねぇ誰か教えてよ!」
「…………教えねぇ。絶対お前には教えてやらねぇ!……もう遅いから寝るぞ!」
そう言って岩泉は眠ってしまった。
(……岩ちゃん逃げたな。てか、俺じゃ無いって事は国見ちゃんが好きなんでしょ。なんだ両想いじゃん。でも…このまま黙って見てるのも何か嫌だし………最後位構わないかな。)
「はぁ……俺も本気で好きな子出来ないかなぁ…………」
及川は何か良からぬ事を考えながら、独り言のようにポツリといいそのまま寝てしまった。