第17章 卒業しなきゃダメ?
葵はお風呂に入る。
(お風呂大きいなぁ~。一人だと貸し切りみたいでなんか嬉しいっ)
一人ゆっくり湯船に浸かっていた。
「ふぅ、いいお湯だった!」
独り言を言いながら
入畑監督と溝口コーチにお風呂上がった事を伝え自分の部屋に戻った。
葵が寝る部屋は合宿所で一番小さい部屋だったが一人にしては随分と広い部屋だった。
葵は持ってきたドライヤーで髪を乾かしながら
(ここで一人で寝るのか……なんか寂しいな。)
そんな事を思っていた。
隣の部屋は1、2年生の部屋。
隣の部屋から騒いでいる声が聞こえて
(……いいなぁ、楽しそう……)
羨ましそうにその声を聞いていた。
テレビも無いので葵は早々に寝てみる事に
しかし、目を瞑ってみるが中々眠れずにいた。
(寝れない……ちょっと外の風にあたってこようかな。)
葵は立ち上がり上着を羽織って部屋を出ていった。