第15章 避けている理由
葵は国見と目があってしまい赤い顔をしながら、また目を反らそうとした。
「目を反らさないで。……俺の事嫌いになったの?」
「…………避けててごめんなさい。……今は国見くんの顔見れなくて………嫌いになった訳じゃないから…………」
葵は赤い顔をしながらゆっくりと国見に話した。
「……そっか……俺ね澤村さんに避けられてるのが辛いんだ。でも、また前みたいに話してくれるの待ってるから」
国見はそう言って葵の頭を撫でてキッチンを出ていった。
葵は片付けを終え
そのままダイニングに行きテーブルにうつ伏せた。
(………私だって国見くんの事避けたくないよ……もっと話もしたい………でも顔見ただけでドキドキしてしまう)
葵はそんな事を思いながら
「はぁ……」
ため息をついた。