第15章 避けている理由
葵は溝口コーチと夕飯作り。
今日の献立は唐揚げカレーとサラダ
葵は思いの外、溝口に野菜切るのはうまいな等と褒められていた。
夕御飯も終わり、
みんな、お風呂の時間。
3年、2年、1年、葵、監督とコーチの順番だった。
葵は夕飯の片付けを一人でしていると国見がやって来た。
「澤村さん、ご飯おいしかったよ。」
葵は一瞬だけ国見の顔を見て
「くっ、国見くん……ありがとう。でも溝口コーチのお手伝いしただけだし……」
パッと目を反らし俯き加減で話した。
(……俺の顔すら見てくれない…)
「ねぇ、澤村さん。何で俺の事避けてるの?俺さ、何かした?」
国見は葵の顔を覗き込み聞いた。