第17章 才能の時間
烏間先生の授業中…
ナイフで訓練をする皆…
烏間「視線を切らすな!
ターゲットの動きを予測しろ!!
全員が予測すれば、それだけ奴の逃げ道を塞ぐことになる!!」
腕組みしながら
生徒たちへと叫ぶ烏間は…思っていた。
烏間(訓練開始から四か月目に入るにあたり、
可能性がありそうなのが増えてきた。
磯貝悠馬と前原陽斗…
運動神経がよく
二人がかりなら、俺にナイフを当てることも増えてきた。
赤羽カルマ…
一見のらりくらりとしているが
その目には、強いいたずら心が宿っている。
女子は…
体操部出身で意表をついた動きが出来る岡野ひなたと
男子並みのリーチと運動量を持つ片岡メグ。
そして…
『風月流格闘術』という独特の動きで、
動きを予測させないよう、何億パターンもの動きを
絶妙なタイミングで出し続ける、田中ケイト。
このあたりが
アタッカーとして、非常に優秀だ(微笑))
そう思っていると、口をはさむものが…;
「そして殺せんせー、彼こそ理想の教師像だ。
あんな人格者を殺すなんて、とんでもない」
烏間「人の思考をねつ造するな!
失せろ、ターゲット」
殺せんせー「にゅふっ(にや」
烏間「この他には目立った生徒はいないものの、
全体を見れば、能力は格段に…)
!!くっ」
渚「うわっ!」
そう思った瞬間、
得体のしれない気配を、烏間先生は察知し
思わず、その生徒を強く投げ飛ばした。
その生徒は、渚だった。
渚「うっ…いった(汗」
烏間「すまん!
ちょっと、強く防ぎ過ぎた…(汗」
烏間先生は慌てて謝る
渚「あぁ、平気です^^」
杉野「ばっかでぇ~。
ちゃんと見てないからだ^^」
杉野がそう言う
渚「うー;(汗」
苦笑いをする渚
烏間(潮田渚…気のせいか?
今感じた、得体のしれない気配は…)」
そんな様子を、殺せんせーは見つめていた。