第15章 番外編:GWの時間
その後…
どこからか、普通の人とは違う。
そんなうわさを耳にした医療従事者が
ふとした利益のために、ケイトの祖母をとらえた。
その後…
血を抜かれ、肉を切り取られ、骨を削られ…
その実験台として
尋ねてきた伴侶、ケイトの祖父を実験台とした。
殺せんせー「以上が、事の真相ですね」
ケイトちゃんの家…
5月6日、ゴールデンウィークの最後の晩に
殺せんせーは教えてくれた…
一か八かの実験だったらしいが
成功したことに、狂喜乱舞したらしい。
そして…
最終的に、その人たちは逮捕された。
許可も取ろうともせず、無理やり…
人権を最後まで無視した、最低なやり方とのことで…
しかし…
皮肉なことに
それにより、風月流格闘術の名は広まった。
凄まじい力…
全てを無効化する武術…
その裏側には…
そのような力がある…
死体にすれば、大儲けだと…
しかし…
それには欠点があった…
殺せんせー「その気…
つまり、凄まじ過ぎるエネルギー量と
その高過ぎる質に耐え切れず
それに拒絶されれば死んでしまうんです」
渚「それって…どういう?」
殺せんせー「…その気は、もともとは神のもの。
それは、不純なものを好まないでしょう。
それにより、強大過ぎる力を
悪いことに使うものは、排除しなければいけない…
つまり、力を手にする対価に…
力を持つ者としての責務を背負い
それを破れば、己自身の
受け継いだ『力』と『血』によって殺される。
だから…
裏では、こういわれていました…
『血』に呪われた一族と…」
渚「なんかすごい…」
殺せんせー「ええ。
神は、この世を去る際
意思を、血に力に込めたのでしょう。
未来永劫、子孫に引き継がれることで護ると同時に
悪い心で悪い事をすれば、命はないということを…」