第3章 君の鼓動を感じていたいけど・・・。
大倉くんと別れたロビーを暫くキョロキョロしていた。
さっきはいちごが居たからゆっくりしてる暇なかったのだけれど、ここは結構有名な東京のホテルで大倉くんが予約してくれたホテル
「ちゃんと、ホテル代は後で渡そう・・・」
思っていたよりも高そうで驚いたけど、大倉くんが「俺が勝手に予約した部屋やでお金なんかいらんよー」って言ってが、いくら収入の少ないシンマザでもさすがにそれは無理・・・。
「来週から節約ですな(笑)」
一人でブツブツ言いながらも、なぜか久しぶりにフワフワした気持ちがずっと続いてる。
「ダメやなぁ~、私は・・・」
そう言ってふっ、て笑ったときだった…
「絢華・・・」
誰かに名前を呼ばれた気がして、上に向けてた視線を正面に戻すと
「ハァハァ、ハァ・・・」
っと男性が苦しそうに床にうずくまる瞬間だったので、慌てて駆け寄った
「大丈夫ですか?!」
完全に過呼吸を起こしてる!
私も昔過呼吸になっていたので、よく対象方法はわかるのだけど、やっぱりこういう人みると冷静では居られなくなる。
「えっと、あ、葵、葵、葵ならなんとかしてくれるかも!」
っとスマホを取り出そうとポケットに手を入れたら
「大丈夫・・・」
と言って腕を掴まれた
「どーみても、大丈夫には見えへんけど。どうしよう・・・」
「ほんま、大丈夫やから、疲れてるみたいやから、部屋で休めば大丈夫やから・・・」
苦しそうなのに頑なに人を呼ばれるのを嫌がってる・・・
「でも…心配やから、差し支えなければ部屋まで一緒に付き添いますね!」
掴まれてる腕をそのままに肩にもたれ掛かるような感じでエレベーターまで急いだ
「これ、口に当ててると楽だから」
鞄からガサガサと紙袋を取り出して口元にあてがった
実は昔の癖で紙袋を鞄に入れておかないと落ち着かないから、今やお守り代わりに持ち歩いていた
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