第4章 オモチャ
「どうだい?
初めて他人にイカされた感想は」
「んっ…もっとぉ…」
奈々が達したのを見ると臨也は足を離しながらニヤニヤと奈々の様子を見ていたが、すっかり蕩けた表情で臨也を見つめながら甘えたような声で言われた言葉に珍しく臨也は一瞬驚いたような表情をした
しかしいい事を思いついた、とすぐにさっきよりもニヤっと深く笑みを浮かべると奈々の耳元で囁いていく
「すっかり堕ちたみたいだねぇ
またシテもらいたいなら、いつもみたいに一人でやって俺をその気にさせてみなよ」
「一人…わかり、ましたぁ…んっ…」
媚薬の効果か、本来の性格か、我慢出来ないというように臨也の言葉を聞くとすぐに下着の上から自分の秘部に手を伸ばした
「ほら、ちゃんと見ててあげるからもっと足開いて
それに下着の上からじゃ物足りないだろ?」
「んぁ…はいっ…」
少し離れたソファーに腰掛けながら聞こえてくる臨也の言葉に奈々はさすがに一瞬戸惑ったような表情をするも、すっかり欲情してしまっているのか下着を取りそっと足を開くと最初は控えめにしていたが、見られて興奮しているのか徐々に見せつけるように指を動かした
「やれば出来るじゃない
シズちゃんにも聞かせてあげなよ…」
奈々の様子を見ると奈々に聞こえないように満足そうにボソッと呟き、奈々を心配してかさっきから何度も静雄から電話がかかってきている奈々の携帯を手に取り通話ボタンを押した
「おいっ、奈々!
こんな時間まで何やって…」
「ふぁっ…臨也、さんっ…もっと、見てっ…んんっ…」
声など耳に入っておらず自慰にすっかり夢中になっている奈々を臨也は愉しそうに見つめるとビデオ通話にし、奈々の様子を写した
「あぁ?奈々…?」
「ひゃっ…んぁぁっ…」
「シズちゃん、悪いけど奈々ちゃんは俺がもらうね?
今日は俺がたっぷり可愛がるから心配しなくていいよ
じゃあねー、シズちゃん♪」
奈々が達したのを見ると妹の様子を見て言葉も出ずに呆然としているであろう静雄に楽しそうにそう言ってから臨也は電話を切った
そして通話のことなど知る由もなく絶頂の余韻に浸っている奈々の頭を撫でた
「奈々ちゃん、よく出来ました」