第5章 ムラムラ
10分位たってようやく全部入りきった。
「動くぞ」
昇さんは短くそう言うと、ゆっくりと腰が動き始めた。
奥のほうにいったり入口の方にいったり
初めての快感に酔いそうになる。
『んぁ…ひぁっ』
自分で出したとは思えない甘さの声が出る。
なにこの声…気持ちよくて出ちゃったよ…
私は自分の声に驚きつつも気持ちよくなっていた。
「っ…キツすぎ」
昇さんが声をしたと思ったら少し色っぽくて、キツそうな顔をしている。カッコいいな…とか思ってしまう。
そんだことを考えてると昇さんがイキナリ腰のスピードを上げてきた。
「ごめん、優しくできねぇや」
私は昇さんに返事の代わりに繋いでいた手を離して腰にだけ付いた。
だけど今の私に力なんて無くてただ添えるだけの手…それでも微笑んでくれて心がドキッとか思った…