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happyendは望めない

第5章 happyendは望めない





気が付くと、
空は駿の家の前で座っていた。


もう幼い頃の自分はどこにもいない。




空は、
帰ろうとゆっくり立ち上がった。



その時。







「…空…?」


「!!っ」


空は振り返る。
その声の主は、息遣いが荒くなっている駿だった。


「駿っ!?どうしてっ…!」


「どうしたもないだろっ!いきなり
 空が走っていったから心配したんだぞ!!?」


「えっ…?」



空は、駿の言葉に耳を疑う。



まさか…




駿は  ずっと自分のことを探してくれていた…?








そう思ったとき、
空の気持ちにまたどうしようもない思いが伝わる。

もう、ダメなんだから。


こんなこと、思っちゃダメだよ。


空は、ギュッと胸のあたりを掴んだ。
駿は、その行動を心配そうに見守る。


「…?空、痛いのか・・?」


「えっ?ううんっ何でもないよ!」


空は必死に否定した。
その時、駿は血相を変えて空の腕を睨む。



「!!!?っ空っ…お前!!」



次の瞬間、思いっきり駿に腕を引っ張られた。







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