第7章 お前を守るのは(後編) @ 国見英×β
後日。
「…及川さん、先日はどうもありがとうございました。」
部活が始まる前の部室で、国見は及川に(一応)お礼を言っておこうと思い、及川を呼び出した。
「びっくりした…俺てっきり国見ちゃんが告白してくるのかって…」
「流石の俺でもBLはあり得ないですし及川さん頭ヤバイですね。」
「俺先輩なんだけどなぁ…」
及川は満更でもない顔で国見を見た。
「…なんですか。」
「いや、お盛んだったんだよね。わかるよ。」
「!?」
国見は驚きの表情を見せ、及川から目を逸らした。
それを見てニヤつく及川。
「…跡とか付いてます?」
「さぁ?見てくれば?」
「…失礼します。」
そう言って国見は首元を隠しながら急いで部室を後にした。
(適当に言っただけなんだけどなぁ…。)
そう思いながら、クスクスと一人部室で笑う及川であった。
それを矢巾が見ていて、気持ち悪いと言われたのはこの後のお話。