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ワタシは、アナタは。▶︎ HQ×Ω

第6章 お前を守るのは(前編) @ 国見英×β






次の日、遙は学校を休んだ。


きっと昨日から薄々発情期が来ていたのだろう。



廊下で及川と目が合う。



「あっ国見ちゃ〜ん。今日機嫌悪かったりするの?」

「…なんでわかるんですか。」

「及川さんはなんでもお見通しだよ〜☆」



国見は無性にイライラしていた。



昨日遙にあんなことを言ったからだろうか。



でも、あんなことを言ってしまった矢先、顔を合わせづらい。



「…遙ちゃん?」


「…察しがいいですね。どうすればいいと思います?」


「どうすればいいってどういうことよ。」


「俺はβだから、及川さんみたいに番になってーなんてこと出来ないじゃないですか。」



国見は溜息をついて天井を見上げた。


そんな国見の横顔を指でつっつく及川。


「そんなの関係ないんじゃない〜?番とか関係ないでしょ?」



国見は考えていた。



どうしたら遙が幸せになれるのか。



その答えは、まだわからずにいた。



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