第4章 背中をさする @ 赤葦京治×β
二人でベッドの中にいる時、赤葦は腕に遙を抱き締めながら遙の頭に顔を埋めた。
『…京治?』
「…ごめんね。俺、背中さするのとセックスしかできてない気がする…。彼氏らしいこと、ちゃんとできてない気がする…。」
いつもはっきりと物事を言う赤葦が弱くなっている。
遙は京治の頭を撫でながら、ゆっくり口を開いた。
『…京治が、喘息持ちでΩっていう、めんどくさいわたしを好きになってくれた。それで十分だよ。』
「…明日、発情期ひどくなかったら、デートしよ。」
『ふふっ。久しぶりのデートだね。』
「んー。行きたいところ考えといて。」
赤葦はホッとした表情で、強く遙を抱き締めた。