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ワタシは、アナタは。▶︎ HQ×Ω

第4章 背中をさする @ 赤葦京治×β





誰もいない教室で咳き込む声がする。



うずくまって口を覆って、ずっと咳き込んでいる。



「…遙、大丈夫?遅くなってごめん。」


『ううん大丈夫、部活お疲れ様。』



赤葦の部活が終わるのを待っていた遙は、辛そうなのに無理やり笑顔を赤葦に向けた。



赤葦の彼女は、喘息持ちでΩという、泣きっ面に蜂のような少女だった。



元々はバレー部のマネージャーだったのだが、発情期が来たことで遙のフェロモンに反応する輩がいたために、赤葦がやめさせたのだ。




その輩というのがまた厄介なエース。



木兎光太郎だった。



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