第2章 守らせてよ @ 及川徹×α
状況が理解できない。
『離してください…やめてください…』
「…番になりたいって、そんなの、好きだからに決まってるじゃん…」
意味がわからない。
なんでこんなこと軽々しく言えるんだろう。
「俺が、遙ちゃんのことずっと見てたの、知ってる?」
及川はポツポツと話し出す。
バレーをしているところも、人混みを避けて離れた所で座っているところも、いちごミルクが好きでよく雅と一緒に中庭で飲んでいるところも。
全部気づいたら目で追ってた。
そう話し出す及川に、遙は驚いていた。
『…わたし、及川さんのこと嫌いでした。』
「えっ!?」
『でも…今はそこまで、嫌い、じゃない…です…』