第2章 守らせてよ @ 及川徹×α
衝撃の言葉に思わず息をするのを忘れる。
薄々勘付いていたはず。
だけど何故及川がそれをぴたりと言いあてるのか。
『わかりません…検査結果は不明だと…』
「Ωってさ、本人にショック与えないためにずっと不明って表記にしてるらしいよ。」
そんな。
まさか自分がΩなんて。
『…じゃあなぜ及川さんは、わたしがΩだって分かったんですか。』
「…αとΩはお互いが認識できるんだって。」
…ということは。
及川はαだ。
それがわかった瞬間、遙はすぐに及川から離れたいという衝動に駆られた。
みっともない。情けない。
惨めだ。