第2章 ひまわりみたいな彼。[黒バス・黄瀬]
「自分で持って行けるから
大丈夫だよ?」
「だめっス!
こんなの持ってたらきのしたさんの
手が赤くなるっス!」
真剣な顔をして言う
彼に鼓動が早まる。
私は
必死に冷静を装う。
「でも・・・。」
「いいんっス!
俺がやりたいだけなんで♪」
さすがに
黄瀬くんだけに行かせる
わけにはいかないので
「半分持つ!」と言ったら
ほとんどごみの入ってない
袋を渡してくれた。
「ごめんね、
ありがと。」
「どういたしましてっス!」
私が
素直にお礼を言うと
まるでしっぽが見えるほど
喜んでいた。
「でもよかったっス!
俺きのしたさんに嫌われてると
思ってたっスから。」
「え?
別に嫌いじゃないよ?」
「ほんとっスか!?」
「うん。」
「やったー!」と
叫ぶ黄瀬くんを見て
私は笑ってしまった。