第34章 円陣の時間
ちらほやと聞き覚えのある女子の声が聞こえてきた。
どうやら、E組の女子のバスケの試合が終わったようだ。
男子のベンチのところまで女子は来てくれた。
速水「さて、男子野球はどーなってるかな。」
三村「よぉ」
原「!すごい!野球部相手に勝ってるじゃん!!」
光「まぁ、俺の活躍のおかげ…」
岡島「まだ高瀬は試合に出てないだろ。」
岡島に言われて、ビクッと肩を揺らしてしまった。
みんなに笑われた。
ちくしょう…岡島が言わなかったらバレなかったのに。
そんな中、理事長が現れたことにより
会場がざわめいていた。
さて、理事長はどんな策略を考えてるのか?
すると、アナウンスが流れ出す。
『…!!今入った情報によりますと、野球部顧問の寺井先生は試合前から
重病で…野球部員も先生が心配で野球どころじゃなかったとの事。
それを見かねた理事長先生が急きょ指揮を執られるそうです!!』
すると歓声が上がった。
…うまくごまかしたな。