第28章 転校生の時間・二時間目
原「そーいや 律、何か聞いてないの?同じ転校生暗殺者として。」
寿美鈴がそう聞くと、律は少し微笑みながら答えた。
律「はい、少しだけ。初期命令では…私と“彼”の同時投入の予定でした。
私が遠距離射撃 彼が肉迫攻撃、連携して殺せんせーを追いつめると。
ですが…2つの理由でその命令はキャンセルされました。」
原「へぇ…理由は?」
律「ひとつは、彼の調整に予定より時間がかかったから。もうひとつは
私が彼より暗殺者として圧倒的に劣っていたから。」
クラス全員が、息をのむ。
律「私の性能では…彼のサポートをつとめるには力不足だと。そこで
各自単独で暗殺を開始する事になり、重要度の下がった私から送りこまれた
と聞いています。」
殺せんせーの指を飛ばした律の方が、能力が下だと…?
どんだけスゲェ奴が来るんだよ。
すると その時、ガララッと教室のドアが開いた。