第2章 中学でも
私がいるこの場はよく見ると見覚えのない建物ばかり…。
『青峰君、さつきちゃん?ここ、どこ?』
「あ?俺達が住んでいる地域だよ。あと、俺のことは大輝って呼んで欲しいんだけど…。いいか?」
と、顔を赤らめながら言う青じゃなくて…大輝。なんかこっちまで照れる。でも素直に嬉しい。
『分かった。大輝って呼「待って!」
また、話の途中で入ってきて!いいところだったのに…。
「ここの場所が分からないってことは…もしかしてふうかちゃん、自分の家どこか分からない?」
ん?自分の家…そう言われれば、ここがどこか分からないってことは家の場所が分からないってことに繋がる。でも、分かんない。
「さつき、どうゆうことだよ?」
「だーかーら!家の場所が分からないってこと!ここの場所が分からなかったら家に帰れないでしょ!」
「あぁ、そう言うことか。で、どうなんだ?」
『分かんない。どうしよう』
ヤバイ。泣きそう。不安でかな?
「親は?」
『し、知らない。』
イヤこの世界のは知らないという意味だ。前にいた世界、つまり黒バスが大好きだった頃はもちろんいた。不安になりすぎて一筋の涙が頬をつたった。
「えっ!どーしよう大ちゃん。」
2人は頭を悩ませているようだ。
すると、大輝が
「じゃあ、俺の家こいよ。心配すんな。」
と、私の頭を撫でてくれて安心したのか溜まってた涙が一気に流れた。
『い、いいの?お母さん達は?』
「俺が伝えるから安心しろ。」
「大ちゃん、いざと言うときは頼れるよ~ふうかちゃんをしっかり守ってあげてね。私も助けるから改めてよろしくね!いつでも相談して!」