第1章 キスの息
「っ〜/////いきなりとか反則っ//」
「だって、こんな風にいきなりやって欲しかったんでしょ?」
「うっ…//」
「涼介、イチャイチャって…これだけ?」
「そ、そーなんじゃねぇの?//」
「……足りない。」
僕はそう言うと
ーチュッ…チュッ、チュッ…
深く、濃厚なキスを涼介に仕掛けた。
「…っんぅ……んっ…ふっ…んっ」
甘い吐息。
甘い声。
僕はたまらなくなって
涼介の下唇に噛み付いた
「んっ…っ!!…うっ…ふぅ…」
そしてまた、とろけそうな甘いキス
ーチュッ…チュッ
唇を離せば
「んっ…もっかい。」
今度は涼介の唇が僕の唇に近づく。
あと、3センチ…
2センチ…
1センチ…
唇が触れるか触れないかの間際で
僕は人差し指を涼介の唇に押し付けた。
「っん…?」
なんで?とでも言いたそうな顔が
そのまま僕を見つめる。
真っ白な肌。
潤んだ瞳。
長い睫毛。
ほのかな紅色の頰。
人差し指が抑えている赤くぷっくら腫れた
柔らかい唇。
綺麗な顔だな…って
いつ見ても惚れ惚れする。
「目、閉じて?」
そう言って素直に目を閉じる涼介。
瞼が目を覆った瞬間
「っ…んっ」
僕は押し付ける様にキスをした。
明日も明後日も
涼介がこのキスを忘れない様に
僕の跡を付けるように