第9章 遂に...組み分け
なんかこの人さっきからすごく失礼なことばっかり言ってる気が…。
気のせいでしょうか、
「そうだ、俺の事なんとはセオドールって呼んでよ。お前はアレスでいいか?」
「えぇ」
ゾクッ
「っ(今のは、)」
いきなり背中がゾクッとした。
教員席を見ると丁度クィレル先生と目が合った。
一瞬だったが、先程のおどおどとした様子はなく、鋭い目つきをしていた。
「(あのターバンの中に、あの人が)」
「どうかしたのか?」
「いえ、何でもありません」
デザートが消え、ダンブルドアがまた立ち上がった。広間中がシーンとなった。
「エヘン――全員よく食べ、よく飲んだことじゃろうから、また二言、三言。
新学期を迎えるにあたり、いくつかお知らせがある。一年生に注意しておくが、構内にある森に入っては行けません。これは上級生にも、何人かの生徒たちに特に注意しておきます」ダンブルドアはキラキラとした目でグリフィンドール席の方を見た。
「管理人のフィルチさんから授業の合間に廊下で魔法を使わないようにという注意がありました」
「今学期は二週目にクディッチの予選があります。寮のチームに参加したい人はマダム・フーチに連絡してください」
「最後ですが、とても痛い死に方をしたくない人は、今年いっぱい四階の右側の廊下に入っては行けません」
スリザリンの生徒は何人か笑っている人がいた。
「なぁ、あれ本当だと思うか?」
「嘘をついているとは思えませんね」
「何があるんだ...?」
「……」
「では、寝る前に校歌を歌いましょう!」ダンブルドアが声を張り上げた。
周りの先生方の顔が急に強ばった。
ダンブルドアが杖をヒョイと振ると、金色のリボンが長々と流れて、テーブルの上高く昇り、ベビのようにクネクネと曲がって文字を書いた。
「みんな自分の好きなメロディーで。では、さん、し、はい!」