第9章 遂に...組み分け
「僕は、大切なものはどんな手段を使ってでも守ってみせる。たとえそれが茨の道でも」
《よろしい。それでこそまことの》
「スリザリィィィィィン!!!」
うわぁぁぁあああ!!!!!
スリザリンからは大歓声が上がった。
他の寮からは落胆の声が上がっていた。
《君ならきっと成し遂げられるだろう。
アレス・セルウィン 》
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「ようこそ、スリザリンへ。僕たちは君を歓迎するよ、よろしくね」
「よろしくお願いします」
それからも色んな人に話しかけられた。
きっとみんな家柄目的なんでしょうけど、
最後に「ザビニ・ブレーズ」が呼ばれスリザリンに決まった。マクゴナガル先生はクルクルと巻紙をしまい、帽子を片付けた。
アルバス・ダンブルドアが立ち上がった。腕を大きく広げ、みんなに会えるのがこの上もない喜びだというようにニッコリ笑った。
「おめでとう!ホグワーツ新入生、おめでとう!
歓迎会を始める前に、二言、三言、言わせて頂きた
い。では、いきますぞ。そーれ!わっしょい!こら
しょい!どっこらしょい!以上!」
ダンブルドアは席に着き、主席者全員が拍手し歓声をあげた。
そして前に向き直ると目の前には食べ物でいっぱいになっていた。ローストビーフ、ローストチキン、ポークチョップ、ラムチョップ、ソーセージ、ベーコン、ステーキ、ゆでたポテト、グリルポテト、フレンチフライ、ヨークシャープディング、豆、にんじん、グレービー、ケチャップ、そしてなぜかハッカ入りキャンディ。他にもたくさんあった。
この世界に生まれる前が日本だったからなのか、こっちの世界の食べ物は味の濃いものだらけで食べれなかった。小さい頃、家でにんじんやトマトしか食べなくてすごく心配された。
「ねぇ」
サラダを皿に盛っていると横から同い年の子に話しかけられた。
「えっと貴方は、」
「あぁ俺はセオドール・ノット」
「僕は、」
「アレス・セルウィン 、だろ?」
「そうです。何か用ですか?」
「いや、お前それしか食べないのか?」
「そうですけど...」
「もっと食べないと大きくなれないぞ」
「ムゥ(失礼ですね)これから伸びます」
「へぇ~(笑)」