第7章 夢の中で
〈―-く---きろ―--〉
声?
〈―-―きろ--―-起きろ---―--〉
男の人?
〈早く-―---起きろ----―--アレス〉
僕の名前
目を開けるとまず入ってきたのは白。
上半身を起こし、周りを見渡してみても見えるのは白だけ。気配を感じて後ろを見ると、黒髪で青い瞳の長身の男が立っていた。
「此処は、」
〈此処は私の作った世界だ〉
「あなたの作った世界?」
〈そうだ〉
「貴方は誰ですか」
〈わたしだよ、アレス。
お前が付けてくれただろう?〉
黒い髪、、青く透き通る瞳......
まさか
「カイヤですか?」
〈正解だ。この名前、結構気に入っているよ〉
「はぁ...貴方人間だったんですか?」
〈いや、人間じゃなくて『神』だな〉
「神、(神はいるんですね)」
〈お前に話があってここに呼んだ〉
「話ですか?」
〈ああ。
この世界にお前と同じように物語の知識を持った人間がいる。そいつは下級の神が遊びで送ってしまった『異界の者』。だから物語に歪みが出てしまうんだ。何か変わった事はなかったか?〉
「そういえば、買い物に行ったときハリーがノクターン横丁に...(原因はこれですか)」
〈そうだ、あのままお前が助けなかったら物語が大幅に変わってしまっていた〉
「これからもそういう事が起こるかもしれないんですね?」
〈そういうことだ。だから気を付けろ〉
「はい」
〈最後に、その人間の名前はミリア・クラウディス今年ホグワーツの一年生として入学する。向こうはお前のことは知らないから安心しろ〉
「分かりました」
〈そろそろ時間だ。じゃあな〉
「はい」
随分とややこしい話ですね、
きっと、ハリー達に接触する可能性が高いです。
『ミリア・クラウディス』どんな方か分かりませんが何か嫌な感じがしますね、ハァ...
――――――――――
「アレス--!!早く起きなさい!今日は入学式よ!!!」
「んぅ(.....入学式?)あッ(遅刻する!!!)」
バタバタバタ
ガチャッ
バタンッ
「お母さんおはようございますッ」