第5章 ダイアゴン横丁
続き
「まぁまいらっしゃい!!
坊ちゃんも今年ホグワーツなの?」
「はい、制服一式お願いします」
「まぁ、礼儀正しいのね。此処なら全部揃うわよ
……今もう一人の子が丈を合わせているの」
店の奥のほうを見ると赤毛の男の子がローブの採寸をしていた。
「ねぇ!もしかして君もホグワーツに行くの?」
「はい、貴方もですか?」
「うん、そうだよ!
今日は家族と一緒に来たの?」
「お父さんと二人できました」
「そうなんだ~
俺はね、母さんと2人で来たんだ!」
随分と元気ですね。
綺麗な赤毛、瞳の色は金ですか。
太陽のような人。
寮はグリフィンドールでしょう。
「あ、そういえば自己紹介がまだだったね。
俺はリック、 リック・アーロンだよ!君は?」
リック・アーロン
アーロン家といえば、ゴドリック・グリフィンドールの子孫ですか。
成程、そんな感じですね。
「僕はアレス、アレス・セルウィン 」
「アレス家ってことはスリザリンの!?」
「そうです」
「へぇ、凄いね!ねぇねぇ!!じゃあ蛇と話せるの?」
「ぁーはい」
「凄ーい!!」
「坊ちゃん達、終わりましたよ」
「はーい!」
「ありがとうございました」
「また来てくださいね」
カランカラン
「俺の事はリックって呼んでね!」
「僕の事はアレスと呼んでください」
「分かった、じゃあホグワーツで!バイバイ!!」
さてと、確かフリーロッシュ・アンド・ブロッツ書店で待ち合わせでしたよね。
―10分後
困りましたね、これは。
これ程自分の身長を恨んだことはありません。
人混みに流されるとは。
それに此処は...
【ノクターン横丁】
最悪です。
早く出たいですね、気味が悪い。
出口は....ありました。
やっと出られ....「やめて!」
ん?
あれは
「離して、やめて!」
あの黒髪くしゃくしゃ頭に丸眼鏡、痩せていてダボダボの服。やっぱりあれは、
――ハリー・ポッター