第4章 転校生 と いじめられっ子
悲しい…?
どうして
私なんかのことを気にするの…?
「…君が僕を気にしてるのと同じ。」
私と・・・同じ?
「君は僕に迷惑をかけるのが嫌って
言ってたけど、僕はそうやって
君が全てを背負い込むようで怖いんだ。」
…そう思ってくれてるの…?
「もう、1人で考えるのはやめて。
僕が側にいるから。」
ああ…どうして…
どうして皆、優しくするの…
これじゃあ…
もう、1人じゃないみたいだよ。
「それで いいんだよ。」
いいのかな。
「うん。」
いいんだね。
「私は…
嶋瀬君と
友達になりたい。」
「それでいいんだ。」