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「 水色の革命 」

第23章 さあ!海へ!!






教室に戻った私たちは、
そのまま学活を終えた。


クラスメートたちは、
本当に嬉しそうに笑顔で
教室を出て行く。


「じゃあね!沙織ちゃん!!」
「刈真ぁ~勉強教えてくれよぉ」
「また会おう!さらばだ!!」


その中には、夏休みの
計画を立てている者や、夏期講習の
残酷さにブルーな気分の者もいる。


私は、今回のテストで
赤点は取らず、夏期講習もない。


それよりも海に
行くことが楽しみすぎるのだ。


机の鞄をヒョイっと背負うと、
隣の刈真に顔を向けた。





刈「一緒に帰ろう、」





彼は、待っていたかのように
そっと微笑む。

私は、「うん!」と
返事をしてとびっきりの笑顔を見せた。






廊下に出ると、
待っていたのは5人。


翠、優一、大河、
美紀、琴音の海に行くメンバーだ。


皆何かを話し合っていて、
私たちに気づくと手を振ってくれた。




翠「今、海に行く時の話してたの」



翠が笑う。



大「泊まりで行くんだし、
  洋服も何着か必要だよな」


美「私、花火をやってみたいわ」


琴「楽しそうだもんね!」



3人は、
持ち物について話し合っていた。

優一は、その隣で
眠たそうにあくびをしている。


(如月さんは楽しみじゃないのかな…)



様子を見たところ、
別に楽しみにしているようには見えない。

そのままずっと
彼を見続けていると、
翠が優一に近寄ってきて、

「優一も海泳ぐの楽しみなんでしょ?」

と微笑んだ。


すると、彼は
「まあな」とぶっきらぼうに言う。




ちゃんと全員が
楽しみにしていることが
分かり、私は安心した。



覗いた窓の外は、
これでもかという程青い空が
一面に広がっていて、

とても快い気分になれた。






私たちの夏休み。

いったい、どんなことが
待ち受けているのだろうか?








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