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【ハイキュー】エンノシタイモウト第二部

第66章 【二度目の終わりと続く物語】


「16の時に美沙がうちに来て美沙がそれまでに見聞きした事を聞いて、その後にも色々あってやっとわかりました。平凡だったそれこそが俺の幸せだったんだって。」
「そこの半分ボケが来てから随分見方変わったろ。」
「お陰様で。」
「で、妹が出来てから平凡どこいったみたいになった訳だが今はどうなんだ。」
「幸せですよ。」

縁下力は穏やかにしかし断言した。

「辛い事もありましたけどやっぱり美沙が来て良かったです。」

岩泉はケッと照れ隠しのように呟く。

「式くらいには来てやらぁ。」
「招待状を送りますね、多分美沙のデザインで。」
「はっ。それはいいけど式場で作った動画流させんじゃねーぞ。」
「あの、それは保証できかねます。」
「まず止める気ねーだろ、おめ。」

一方及川は勝手に美沙で遊んでいる。

「はい美沙ちゃん、ポテトあげる。あーん。」
「え、ちょ、ふぎゃああっ、むぐっ。」
「あはは、食べた食べた。」
「おいクソ川、また何してやがる。」
「何ってポテト分けたげた。」
「無理矢理口開けさせてる感満載だわ。」
「ともあれうちの美沙に勝手に餌をやらないでください。無理矢理でももらった食べ物は粗末にしないの知っててやってませんか。」
「いーじゃん、今日は揚げ物オッケーなんでしょ。」
「そういう問題じゃありませんから。」
「というか餌やりという表現を誰も突っ込まへん件。」
「諦めろ、おめーは嫁兼ペット枠だ。」
「ペットちゃうもんっ、何でみんなしてっ。」
「何だおめ、烏野でもやられてたのか。」
「にーさーん。」
「ああごめん、確かにペットじゃないな。」
「何やろ、なでなでしてごまかされとる気がする。」
「ちょっと、見せつけないでくれるっ。」
「アホ川は訳わかんねーこと抜かすな。そんでそこの兄妹も人目考えろ、どうせ家で触りホーダイだろが。」
「ちょちょちょっ。」
「岩泉さんっ。」

さらりと問題発言をする岩泉に声を上げる縁下兄妹、しかし岩泉はニヤリとする。

「ちげーのか。」
「ふぎゃあああっ。」
「岩泉さん、しばらくお会いしないうちに何かあったんですか。」
「何もねーよ。」
「そうだよねー、岩ちゃんだってたまにはねー。」
「えらいこっちゃっ。」
「勘弁してくださいよ。」
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