第12章 ★邪魔者はどっち?★
二軍体育館
『どうしたの!?』
愛坂『っ、痛いよぉ』
二軍マネ『お姉様っ..』
目の前にはスポドリを頭から被った愛坂と被っていないが酷く怯える二軍マネージャー
『何があったの?』
愛坂『この子がっ、急に「あんた転校生のくせに、皆に媚び売ってキモい」って突き飛ばされたり、スポドリかけられて...』
二軍マネ『違います!!この子が、自分からっ!』
『(分かり易すぎる...)とりあえず二人とも落ち着いて』
赤司『愛坂にタオルでもやって離れさせるんだ』
愛坂『あ、赤司君///』
赤司『勘違いするな。そのままだと床が濡れたままで練習に支障が出るからだ』
愛坂『(きっと照れ隠しね♪やっぱり姫華の可愛さには敵わないよね♪)』
赤司『(さっさと視界から消えて欲しいんだが....)』
『えっと、貴女はこっちにおいで。話が聞きたいわ』
二軍マネ『お姉様っ、本当に私はっ!!』
『大丈夫、分かってる』
赤司『零蘭、行こう』
一軍体育館・倉庫内
『よし、ここなら大丈夫ね』
赤司『零蘭、俺はさっきのことを虹村さんに報告してくるから』
『えぇ、お願い』
二軍マネ『お姉、様』
『心配しないで。ほら、手を見せなさい』
二軍マネ『え?』
『見れば分かる。怪我、してるんでしょう?』
二軍マネージャーの突き飛ばされた際に受け身で傷ついた手に自身の手を添える
まるで自分の事のように痛々しげに見つめる
『可哀想に...痛かったでしょう?』
二軍マネ『お姉様っ!!』
堰をきったように涙を溢れさせ零蘭に抱きつく。そんな彼女を優しく抱き留めゆっくりと背中を撫でる
『よく我慢したわね。ごめんなさい、貴女をこんなことにさせてしまって』
二軍マネ『お姉様のせいじゃ、ありません』
『ありがとう....好きなだけ泣きなさい』
赤司『零蘭、どうだ?』
『大丈夫、泣いたらスッキリしたみたいで』
二軍マネ『ごめんなさい、二人とも』
赤司『いや、君は全く悪くないさ。それで、話は聞けたか?』
『えぇ、バッチリと』