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白い小悪魔は誰のもの?

第6章 ★自由な君へ★【青峰大輝】





それから大輝の進めるスピードはさっきまでと比べ物にならなかった




早くも残り数ページとなり私は私で嬉しかった




青峰『零蘭、おいっ、零蘭っ!』



いつの間に寝てたんだろ?



大輝に揺り起こされて私は目を開けた



『ん、、大、輝。ごめん、寝ちゃったね』



机に突っ伏していた上半身を起こし、大輝に謝る



青峰『謝んな、少し寝てろ。終わったら起こしてやっからよ』



優しい口調で諭され私は大輝に横抱きにされてベッドの上に寝かされる



『いい、の?』



ヤバッ、眠気半端ない



青峰『俺がいいって言ってんだ。大人しく言うこと聞け』



大きくあったかい手が目の上に置かれる



その温もりに意識が離れていく



『ん、、あり、がと』



ちゃんと言えたかな?





〔青峰大輝〕



正直テスト勉強なんてやってられっかって思ったが、零蘭が教えてくれんなら話は別だ



しかも二人で、零蘭の家で出来んなんて行くしかねえだろ




にしてもコイツ、よっぽど疲れてんだろうな



途中から机に突っ伏して寝ちまいやがった



取り合えず起こしてベッドに寝かせる



コイツ軽すぎだろ、ちゃんと飯食ってんのか?まあ、この家で食ってないなんてねえだろうけど



寝かしたついでに零蘭の寝顔を盗み見る



長い睫毛、少し開いた唇



思わずキスしそうになる衝動を抑える



ホントこいつは、綺麗だよな



心も、体も



零蘭から離れ俺は一人で続きを始める



さっさと終わらせて、アイツにキスしたい



甘い声が聞きたい




あー、早く終わりてぇのに分かんなくなってきやがった!!





〔白崎零蘭〕



ふと目を覚まし近くにある時計を横目で見るともう五時になっていた





青峰『ん?零蘭起きたのか?』



『ん、、おはよ大輝』



青峰『おはよって(呆)なぁ、見ろよ、、宣言通り終わったぜ?』



そういって私のいるベッドに近寄り丸付けまで終えた問題集を見せてくる



『よかった、、お疲れ様、大輝』


青峰『おう、、なぁ、褒美もらっていいよな?』

『ん、何がいい?』


瞬間大輝がニヤッとしたのが見えた



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