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白い小悪魔は誰のもの?

第13章 ★狂い出す歯車★







学校に戻ってきた私は入念にストレッチを開始する




流石になにもしないで今の彼らと渡り合えるかと言われればそれは無理だ





こんなこと、なんの解決にならないのは分かってる




けど今の私には彼等を












実力で叩き潰すことしか頭にない







いい具合に汗をかいたところで私は笑いながら彼等が入ってくるだろう体育館の入り口を見据えた





さぁ、おいでよ....











『じゃあ、始めましょうか?』




青峰『おい、本当に1対5でいいのか?』



『ええ。手加減なしで全力できなさいよ』




今まで支えてきた大切な五人が今私の目の前に敵として立ちはだかっている





この上なく心が高鳴る...






さて、どんな風に潰してあげようか?














〔桃井さつき〕





私は夢でも見てるのかな?



確かに零蘭ちゃんが強いのは前々から知ってた....



でも、才能が開花した皆、しかも五人を相手に勝てるなんて正直思ってもみなかった




それは皆も思っていたに違いない



だって明らかに勝てるっていう目をしてたんだもの







それでも彼女は強い





全く彼等を寄せ付けることのない程の尋常じゃないスピード



どんな角度からでも正確に入っていくシュート




身長の壁もないかのような圧倒的ブロック





相手の意表をつく絶妙なスティール




いくら彼等が試合後だからって彼等の体力はまだまだあるはずなのに





今までの彼等の強さがまるで一瞬で覆された瞬間だった





一番衝撃的だったのは、汗をかいて必死に食らいつく彼等を他所に



零蘭ちゃんは笑っていた





この上なく恐ろしく....





一言で表すなら狂気





零蘭ちゃん、どうしちゃったの....?








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