• テキストサイズ

世界は嘘でまみれてる

第3章 酩酊




『好き…だよ…』

言うか言うまいか迷ってる暇などない。

ゴタゴタ考えた時間、コンマ2秒。

桃井相手だ、仕方ない。

「…そっか…うん、ごめんね、いきなり」

あぁ、嫌な雰囲気。息苦しいから更衣室から出る。
桃井も一緒に出た。

“が、”
体育館の床に何かが落ちた。
桃井がうつむいて、床に何かが…ーーー涙、大粒の涙が落ちていた。

待って待って待って、勘弁してよ。

まだ体育館には部活中のバスケ部、桃井が座り込んだからか、泣いているのに気付いたのか、皆がこっちを凝視している。

私が、私が悪者みたいじゃない…虹村さんまでこっちを見てる。

そりゃまぁ注目するでしょ、バスケ部のマドンナだもんね、桃井は。
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp