第7章 双子の相手【宮 侑・宮 治】
*おまけ*
ムスビィブラックジャッカル
VS
シュヴァイデンアドラーズの公式戦
おにぎり宮も出張で仙台まできた。
久々に〇〇の前での公式戦。
「どこにおんねん…」
と、ウロウロしとったら
「宮さんですよね!?
サインください!」
って、ファンの子達に囲まれてしもた。
そして、ファンサしながらも聞こえる
ボックンと翔陽の声。
「おい!しょーよー!
おにぎり宮きてるぞ!」
「ほんとだ!あの美人な店員さん
いますかねぇ?」
(なんでお前らの方が先見つけんねん!)
俺は「ちょっと急いでるから。ごめんな!」
とファンの塊を割って声の方角に向かう。
『いらっしゃいま…
あっ!侑とチームメイトの
木兎さんと日向くん!
こんにちは〜』
「ん〜!(天使!)」
「コンチワス!(天使!)」
前のめり男2人に
「ネギトロ3つ!」
と、追いつく俺。
「はいよー。」
と、気の抜けた返事をする治。
『うわっ!!
侑…どうしたの?
すごい汗…』
〇〇は心配して
ハンカチで俺の額の汗を拭ってくれる。
「3つって奢ってくれんの?」
と、ヘラヘラする木兎達に
俺のもんやと言いたかった。
俺は(しめた!)と思うて
ギュッと〇〇の腰を抱いて
カプッと耳を噛んで
『やっ!?////』
目の前の2人に
見せつける。
「「!!!??///」」
硬直する2人。と
女性ファンの
「キャァァ!」という悲鳴。
「〇〇ごめんな〜
つい、俺のもんやって言いたなって。」
抱く手を緩めると
バッと治の方に走って逃げる。
治がよしよしと頭を撫でるなか
『げ、元気なんじゃん!//
せっかく心配したのに!//』
と、噛まれた耳を抑える。
愛しい愛しい〇〇
「ほら、〇〇落ち着き…
みんな見とるし…
体にも障るで?」
治が落ち着かせて
『あ、うん…ごめ、…ん//』
とお腹を撫でる仕草…
まだ、そこまで目立たんけど
彼女は2週間前に妊娠が発覚した。
俺らの子供や。
大事にせなな?
あと、〇〇を悪い虫から
守らんとあかん!
立ち尽くすボックンと翔陽。
俺はフフン…と2人を見下ろして
治のうんまいおにぎりを貰いに行く。
治のおにぎりと〇〇さえおれば
俺らの勝ちや。
*終わり*