第3章 クラスのあの子 【及川 徹】
翌日-
今日は部活休みだから、
彼女を俺の家に招待した。
もちろん、家には誰もいない。
計算済み。
□□には
泊まれそうなら
泊まっていいよ。
とも言ってある。
計画通りいけば、今夜…//
俺は制服に着替えて玄関を飛び出した。
「いってきまーす!」
待ち合わせ場所には
1時間前に到着!
(よしっ!今日は俺が先!)
でも、その10分後に□□到着。
(いつもこんなに早く来てるの!?)
『…ぉ、おはよ…
今日は早いんだね…//』
「おはよう〜
いっつも早いんだね//」
『人と待ち合わせって、
…あまりしたことなくて…//』
「…//」
(あー、もう好き。
俺の心を擽るのがほんと上手。)
この話が嘘でも本当でも
こんなに早く来てくれてるのは事実だから、
どうでもいいや。
「あー、早く放課後になれーっ!」
『……放課後…//』
彼女も楽しみにしている様子だった。